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題名:JFLにおける普通体会話教育の研究
作者:中村直孝
作者(外文):NAKAMURA, NAOTAKA
校院名稱:東吳大學
系所名稱:日本語文學系
指導教授:陳淑娟
學位類別:博士
出版日期:2020
主題關鍵詞:普通体会話JFL意識調査語彙文末形式普通體日語會話JFL使用意識問卷調查詞彙句尾形式
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  現今台灣的日語教育中普通體日語會話(不使用「です・ます」之非正式文體)運用表達之教學尚未受重視。本研究探討普通體會話教學的必要性,並探究其使用之相關學習項目。
  首先從文獻中探討普通體會話的特性與當今教育現況後,進行普通體會話之使用意識問卷調查(調查Ⅰ)、普通體會話中所使用的詞彙調查(調查Ⅱ)、普通體會話中所使用的句尾形式調查(調查Ⅲ)等三項調查研究。
  調査Ⅰ以大學日文系的學生及教師373人為對象,以問卷方式進行普通體會話之使用意識調查。調查結果得知,學生與老師傾向於普通體會話更重視禮貌會話體更甚於普通體會話;儘管如此,學生對普通體日語會話的學習意願仍高,教師也贊同實行普通體日語會話的教學。
  調査Ⅱ以「とても」及其類義語為例,探討採用普通體會話中如何選定必要詞彙。以日語母語話者的會話語料庫調查其使用頻率,結果發現「すごい」系列在類義語整體中占高達44%。然而,也發現這與現今會話教材中的語彙與實際使用上有極大差異。筆者建議為了更有效率的學習,需進行普通體會話運用表達方式之相關語彙調查。
  調査Ⅲ是以量化調查比較日語母語話者會話語料庫與學習者的發話資料,調查學習者普通體會話之句尾形式無使用狀況、或句尾形式使用不適當的狀況。調查結果發現,終助詞「さ」「じゃん」、接續助詞「て」「けど」、副助詞「って」等句尾形式的使用頻率較少,而終助詞「か」的和斷定句尾(言い切り形)之不適當的使用多。由此可見,本研究可明確得知普通體會話使用上,學習者於句尾形式使用之問題。
  The plain-style conversation is a casual way of speaking without “desu” or “masu.” It has not been valued in Japanese education in Taiwan. The purpose of this thesis was to clarify whether the plain-style conversation is required and what is required as learning contents in the teaching of the plain-style conversation.
  Firstly, based on previous studies, features of the plain-style conversation and the current situation of education of the plain-style conversation were outlined. Then, the following three studies were carried out: attitude surveys (study 1), a study of vocabulary use (study 2), a study of the end of sentences (study 3).
  In study 1, questionnaire surveys were conducted to reveal the attitude of 373 university students majoring in Japanese language and instructors. The results show both students and instructors think the formal-style conversation is more important than the plain-style conversation. However, learners' are highly motivated to learn the plain-style conversation. Instructors also consider that the plain-style conversation is necessary.
  In study 2, vocabulary surveys of “Totemo” and its synonyms were conducted to find out how to select required vocabulary in the teaching of plain-style conversation. In the frequency survey using the conversation corpus in which native speakers’ speeches were collected as data, the result shows the group of “Sugoi” accounts for a largest proportion (44%). Nevertheless, this usage is not reflected in textbooks used in conversation classes at the universities in Taiwan. Therefore, the author proposes that the vocabulary survey is one of the effective measures for more efficient learning.
  In study 3, by comparison between Conversation Corpus and learners’ speeches, expressions that learners cannot use and inappropriate uses were revealed. The results show learners hardly use sentence-ending particle “sa,” “jyan,” conjunction particle “te,” “kedo” and adverbial particle “tte.” There were also inappropriate uses in using sentence-ending particle “ka” and predicative form. Altogether, it was proved what kind of difficulties learners have when they are using expressions at the end of sentences in the plain-style conversation.
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