専門日本語」についてアカデミック日本語、職業のための日本語に分け、さらに内容と言語機能の扱い方の視点からみた研究の動向をみることで、「専門日本語」がどのように研究されているかを概略する。総じて専門分野での言語活動において習得がむずかしい要因として場面にふさわしい表現が選択できないことが大きいと考えられることから、「レジスター」の概念を導入して教育への応用を検討する。その実施方法として、大規模言語資源を用いたCALL(computer Assisted Language Learning)による作文支援学習システム「なつめ」の試みを紹介することで、専門日本語の新しい方向を提示する。